出版まるごと体感道場

今日は、音羽にある講談社で「出版まるごと体感道場」というオープンセミナーに行ってきました。 いわゆる就活イベントに行くのは初めてでしたが、なるほどなかなか有益でした。 出版まるごと体感道場は以下のように大きく3つのパートに分かれていました。 …

永遠の王

T.H.ホワイトの名作です。 超長かった。 途中で中断したとはいえ、上下あわせて1年半くらいかかりました。 作者の介入が鬱陶しくて、読む気が減退します。 あと、構成ももうちょっと工夫の余地あり、かも。 しかし、なんといっても骨太のアーサリアン・ファ…

三日月少年漂流記

長野まゆみを読んだのは初めてです。 サークルの後輩で約2名、この人の作品が好きだというのがいて、その一人に借りました。 なんだか、宮沢賢治を読んでいるような感覚。 あるいはサン=テグジュペリと言ったところでしょうか。 耽美的というか、美学的に美…

土の中の子供

明日サークルでこの『土の中の子供』の読書会をやるので読みました。 今年前期の芥川賞受賞作ですが…… 正直、こんなものか、といったところです。 恐怖というものを徹底的に客体として、まるで触れるもののように扱っているのはすごく新鮮ではありました。 …

ネコソギラジカル

一年延期されて発売された下を待って、上から一気に読みました。 戯言シリーズをしめくくる話ですが、予想よりはよくできていたと思います。 未回収の伏線は山ほどありますが、決着をつけるべきところはきちんとつけています。 特によかったのは、中巻の「祭…

クリスマス・テロル

舞城に続いてユヤタンです。 ここに来て、何を思ったか積読を次々と崩し始めました。 危ないです。減ってます。 積読が尽きるときは多分僕の命が尽きるときなので、早めに補充しないと。 で、この『クリスマス・テロル』ですが。 つまらなかったです。 スト…

煙か土か食い物

実は舞城を読んだのは初めてです。 文体が独特ですね。 スピード感があってなかなかいいと思います。 人並みの幸福な家族に恵まれた僕には、この話に出てくるような奈津川家のような家族の物語は読んでいて少し悲しくなりますね。 特に二郎の幼い頃のエピソ…

文学部唯野教授のサブ・テキスト

以前読んだ『文学部唯野教授』の関連本ですが、出版社が岩波じゃなくて文春ですね。 いや、別にどうでもいいんですけど。 基本的には別にたいしたことはないというか、つまらないというか…… 三部構成で、一部が唯野教授へのインタビュー、二部が筒井康隆の対…

ロードス島攻防記

ファンタジーではなく、実在の方のロードス島です。 そのロードス島を本拠地にしたキリスト教世界の最前線たる聖ヨハネ騎士団と、名君スレイマン一世の率いるトルコ軍の攻防のお話です。 中世の面影残す古きよき騎士たちが、20倍以上の戦力をもって押し寄せ…

就活メモ――志望先篇

とりあえず志望する可能性のある会社を列挙してみよう。 講談社 集英社 小学館 角川書店 新潮社 メディアワークス 学習研究社 中央公論新社 文藝春秋 筑摩書房 岩波書店 幻冬舎 我ながら見事に出版大手しかないなあ。 思い出したら付け加えていこう。 ここ忘…

就活、はじめました。

これまで就職するか大学院に進学するかでずいぶん迷っていたのですが、とりあえず就職することに決めました。 理由は長くなるので省略。 いろいろな要因を総合的に判断した結果です。 しかし、無事に就職できるかは予断を許さない状況です。 団塊の世代が定…

自己顕示

友人のBlogをチェックしていたらちょっと気になるエントリがあったので、考えてみます。 http://mono.kmc.gr.jp/~miz/2005/10/post_9.html 世の中に数多あるWeb日記というものは晒す欲求の最たるものでしょうし、Blogなんかもそうでしょう。彼の指摘するmixi…

四畳半神話大系

ほぼ一ヶ月ぶりの更新になりますか。 この間、イタリアに行ったり締め切りに追われたり、いろいろしてました。本もいろいろ読んでいたのですが、もっとも最近読み終わったのが『四畳半神話大系』です。これは友人に薦められて読んでいたのですが、なかなか面…

6 nimmt!

昨日サークルで「6 nimmt!」というカードゲームをやりました。 ドイツのカードゲームで、僕自身やるのは去年の夏、屋久島に行ったとき以来でした。 単純ですが奥の深いゲームです。このゲームをやっていくと、やはりいくつかコツがあるように思えますね。 ま…

書評????

なんか、同じようなタイトルのエントリをついこないだ書きましたね…… 内容的にもほぼ同じです。『美濃牛』のあとは有栖川有栖『46番目の密室』と筒井康隆『文学部唯野教授』を読んで、それから今にいたるまで小説から離れてイタリア語会話の本を読んでいます…

美濃牛

『ハサミ男』に続いて読み終わりました。結論から言って、この『美濃牛』の方が圧倒的によかったと思います。 ミステリとしてどうかという評価は僕にはできませんが、話が実におもしろかったです。 作者が書きたいものを書いているというのが伝わってきまし…

魔法先生ネギま!

この前、大阪のポパイというネットカフェで一晩かけてネギまを読破しました。初めにぶちあたる苦痛を耐えて読み進めていくうちに、段々すらすら読めるようになってきました。 なんだ、意外とまっとうな魔法バトルものになりつつあるじゃないですか。序盤の、…

ハサミ男

最後に、さっき読み終わった殊能将之『ハサミ男』。 文体が非常に読みやすく、分量を感じさせませんでした。 登場人物の魅力もなかなか。 同じ作者の『美濃牛』も図書館から借りてきているので、読みたいと思います。また何か読んだら書くかもしれません。 …

きみにしか聞こえない

そして乙一『きみにしか聞こえない Calling You』です。 乙一最高。 叙述トリックもすぱっと決められました。 相変わらず乙一はいい作品を書きます。

日蝕

まずは、平野啓一郎『日蝕』。 この作品に関してはまず、文体がすごかった。 これを著したとき、著者の年齢は今の僕とさして変わらなかったはずなのに。 よくこんなかっこいい文章が書けるなあ。 クライマックスの焚刑シーンでは鳥肌が立ちました。 あと、解…

書評??

最近いくつか本を読みましたが、書評などを書いていません。価値のある書評を書けるのかどうか疑問であるのがその理由ですが、自分で読んだ本を把握しておくためにも、メモ程度に印象を書いておくことにします。

大学生はヒマか?

世間で大学生がヒマだと思われているのは、秋休み(もしくは夏休みの9月期)があるからじゃないかとふと思った。多くの大学生は9月まで休み。それで9月は平日に遊びまわる。もちろん8月の夏休みにも遊びまわるが、このときは高校生以下もみんな休み。け…

GOTH

帰省&レポートでなかなか読めていなかった『GOTH』をようやく読み終わりました。やや、すかっとやられました。ネタバレになるので詳しくは述べませんが、お見事でした。ただ、この作品は『平面いぬ。』のような天才性のものではありませんね。 確かに上手い…

作家小説

乙一の『暗黒童話』のあとにこれを読んだものですから、なんていうか有栖川は明るいなあと思いました。乙一のような天才っぽい感じはそれほど受けないのですが、有栖川には穏やかな面白みというか、安心感に似た感覚があります。 片やきらめく天才、ただし重…

魅惑の食材・ペルセベス

スペインではけっこう魚介類が口にされます。 その中でも高級食材として名高いのが「ぺルセベス」です。 その値段はエビよりもカニよりも高く、「時価」などの扱いになっているほどのものです。この「ペルセベス」、実は日本でも食べられています。 日本での…

取り扱い注意

佐藤正午の『取り扱い注意』を読み終わりました。 これは合宿でおすすめ本として紹介されていたものです。なんだか不思議なお話でした。 話がふくらんでふくらんで、拡散して、いつの間にかまとまって終わってました。 いくつかのこだわって見られる要素――英…

平面いぬ。

ここのところ、エラリィ・クイーン『Xの悲劇』に騙されて傷心の思いを癒すべく読んでいるのが乙一です。 あんな読みにくくいくせに肝心の部分は丸わかりのクソミステリに当たってしまったあとだったので、国産でミステリ以外の作品が読みたかったのです。 最…

となり町戦争、戦国自衛隊1549

珍しく一日に二冊も本を読みました。 両方とも戦争を取り扱っているという点では共通していますが、まったく違うお話ですね。 戦争というモノにたいするスタンスも違うようです。 『となり町』はストレンジャーとしての戦争。 『戦国自衛隊』は舞台としての…

構造主義的自分

構造主義について。 今学期、本格的に構造主義を学びました。 文化人類学を学ぶ私には必須のパラダイムです。 その名も文化人類学基礎演習のゼミで一学期間ハードにやりました。 いや、まだ明日に最後の一回が残ってるんですけどね。 ソシュール、ヤコブソン…

オギー&風子

げんしけんの荻上とCLANNADの伊吹風子ってキャラ似てるよなー。