まりあ†ほりっく3巻、チェーザレ5巻

まりあ†ほりっく』3巻 遠藤海成 MFCアライブ

なんなんだろう、この相変わらずズレた感じの面白さは。
直球で最高に面白いというわけではないのだが、微妙に低めのテンションから引き起こされる、じわりと効く面白さ。
通常の良作なら主役級キャラと端役の間にいい味を出しているキャラが一人いるが、この作品は主役級の華のあるキャラがいない代わりに、ほとんど全てのキャラがいい味を出している。
この巻では桐がよかった。
前巻ではシリアスな匂いがあった鞠也と絢璃の確執の真相のくだらなさもたまらない。
傑作とまではいかないが、安定的に高水準の佳作。
五点満点でいえば四点。



チェーザレ』5巻 惣領冬実 モーニングKCDX

実力者の作品。
どっしりした確かな構成力と描写力で、壮大なロマンが綴られる。
何の心配もなく読める。
五点満点でいえば四点。