2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

夏と花火と私の死体

乙一のデビュー作です。 相変わらず、キレてます。 一番乙一らしさが出ている点は、やはり視点でしょう。 そのあたりのセンスには、いつもどおりぐうの音も出ません。 最初の作品からやはりこうだったんですねえ。 尊敬です。 そして、アイデア倒れに終わら…

Y

ひさしぶりに面白い小説を読んだ気がします。 佐藤正午は『取り扱い注意』に引き続いて二冊目ですが、個人的にはこっちの方が好きですね。 『四畳半神話大系』を連想しました。 解説でも書かれていますが、この作品の本質はやはり恋愛群像モノであるというと…

陰陽師

なんだ、ラノベじゃん。 もっと堅いものだと思ってました。 1ページの文字数もかなり少ないですし、さくさくっと軽く読めました。 まあそれなりに面白かったです。 しかし、何も残りませんでした。 キャラで売ってるっぽいところも、かなりラノベ的。 ヒマな…

喫煙

昨日、初めて煙草を吸ってみました。 別にポーズとかそういうんじゃなくて、単純に経験という意味で。 幸いもうとっくに20歳以上なので、やましいことでもありませんしね。 で、感想としては。 まあこんなもんかという感じ。 ちゃんと肺まで吸うとやっぱりむ…

いもうと

上のエントリの3行目、 幸いもうとっくに20歳以上なので、やましいことでもありませんしね。 の2文字目から5文字目までがはてなの自動リンクにひっかかってる。 珍しいことでもないけど、コトバがコトバだけに、ちょっと笑った。

長崎オランダ村

作中で使われている九州弁が、非常になじんでよかったです。 実は僕はルーツは九州で、佐賀弁を喋れたりするのです。 まあ、それはそれとして。 二人の人物による会話形式です。 話題は、日本にやってきた各国のダンサーや大道芸人たちについて。 非日常やコ…

出版まるごと体感道場

今日は、音羽にある講談社で「出版まるごと体感道場」というオープンセミナーに行ってきました。 いわゆる就活イベントに行くのは初めてでしたが、なるほどなかなか有益でした。 出版まるごと体感道場は以下のように大きく3つのパートに分かれていました。 …

永遠の王

T.H.ホワイトの名作です。 超長かった。 途中で中断したとはいえ、上下あわせて1年半くらいかかりました。 作者の介入が鬱陶しくて、読む気が減退します。 あと、構成ももうちょっと工夫の余地あり、かも。 しかし、なんといっても骨太のアーサリアン・ファ…

三日月少年漂流記

長野まゆみを読んだのは初めてです。 サークルの後輩で約2名、この人の作品が好きだというのがいて、その一人に借りました。 なんだか、宮沢賢治を読んでいるような感覚。 あるいはサン=テグジュペリと言ったところでしょうか。 耽美的というか、美学的に美…

土の中の子供

明日サークルでこの『土の中の子供』の読書会をやるので読みました。 今年前期の芥川賞受賞作ですが…… 正直、こんなものか、といったところです。 恐怖というものを徹底的に客体として、まるで触れるもののように扱っているのはすごく新鮮ではありました。 …

ネコソギラジカル

一年延期されて発売された下を待って、上から一気に読みました。 戯言シリーズをしめくくる話ですが、予想よりはよくできていたと思います。 未回収の伏線は山ほどありますが、決着をつけるべきところはきちんとつけています。 特によかったのは、中巻の「祭…

クリスマス・テロル

舞城に続いてユヤタンです。 ここに来て、何を思ったか積読を次々と崩し始めました。 危ないです。減ってます。 積読が尽きるときは多分僕の命が尽きるときなので、早めに補充しないと。 で、この『クリスマス・テロル』ですが。 つまらなかったです。 スト…