出版まるごと体感道場

今日は、音羽にある講談社で「出版まるごと体感道場」というオープンセミナーに行ってきました。
いわゆる就活イベントに行くのは初めてでしたが、なるほどなかなか有益でした。


出版まるごと体感道場は以下のように大きく3つのパートに分かれていました。
第一部:講演
第二部:3部屋に分かれて説明&質問
第三部:課題


第一部の講演では、FRIDAYの編集長さんが1時間にわたって講演。
主に週刊誌の編集者の仕事について語ってくださいました。
しかし、週刊誌を希望していない僕はあまり熱心には聞いていませんでした。


第二部は、「週刊誌」「コミック誌」「学芸」の3部屋に分かれ、それぞれの部屋に担当の編集者の方が待機しているという形でした。
途中で移動してもかまわないということになっていましたが、僕はずっと「学芸」にいました。
「学芸」の部屋には、講談社現代新書の担当の方がいらっしゃって、現代新書を編集するということについて語ってくださったあと、質問コーナーになりました。
しかし、質問をしようとしても人が多すぎてなかなか当たりません。
それ自体はまあ仕方がないのですが、当たって質問する人が、あまりにも意味のない質問をしたりして、なかなかに憤ろしかったです。
そんな意味のない質問するくらいなら俺に質問させろ。
結局、最後まで当ててもらえず、質問はできませんでした。


第三部は課題ということで、それぞれの部屋で、担当の編集者が日常的に行っている業務の一部を体験してみようという企画でした。
僕は「学芸」の部屋にいましたが、そこの課題は、「現代新書の企画を考える」というものでした。
しばらく考えて、3本ほど企画を考えて提出してきました。
しかし、この企画はやりっぱなしっぽいので、そこはちょっと残念でしたね。
どうせなら講評でもして欲しいところです。


普段、編集プロダクションでバイトをしているとはいえ、基本的に文芸ばかりで学芸には縁がなかったので、あまり知らなかった諸々のことが聞けて、ためになりました。
就活に直接結びつくような情報などはなかったのですが、モチベーションなどの面では非常に有益なイベントだったといえます。


最後に、一番印象的だった出来事を。
第二部、質問のときに、質問者が「消費者にとって〜」といったのに対して、編集者の方はいいました。
「消費者っていう言い方はやめてくれるかな。読者は消費者じゃないんだ。消費されるものを作っているというつもりはない。」


編集者の矜持、読者への姿勢など、いろいろなものを感じさせるかっこいい言葉でした。
現代新書の川治さん、最高です。