ガール ほか
今日は本をけっこう読みました。最初に読んだのが奥田英朗の『ガール』です。さすが奥田、面白いです。
しかし、『サウスバウンド』や『空中ブランコ』ほどの衝撃はないかなあ。
その次に読んだのが大崎善生の『編集者T君の謎』です。
これはエッセイ集ですが、人情やドラマあふれる将棋の世界のことが生き生きと描かれていて面白かったです。
その次が奥田英朗の『マドンナ』。これは『ガール』と対になるような作品ですね。
『ガール』が女性主人公であるのに対し、『マドンナ』が男性主人公。どちらかというと『ガール』の方が面白かったかな。
そして二ノ宮知子の『のだめカンタービレ』6巻と7巻。
やっぱりおもしろい。ひさしぶりに漫喫合宿でもしたくなりました。
一日で本を五冊(マンガを除けば三冊)も読んだのは久しぶりです。どれも面白くて止まりませんでした。しかし、積読は一冊も減っていないという恐怖……まあ諦めてますけどね……明日は恩田陸の『夜のピクニック』を読もうかな。
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/01/21
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- 作者: 大崎善生
- 出版社/メーカー: 講談社
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- 作者: 奥田英朗
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- 作者: 二ノ宮知子
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少女ファイト
私はマンガに関してはあまり作家で選ぶことはしないのですが、その唯一の例外が日本橋ヨヲコ(公式ホームページ:漫画家日本橋ヨヲコ公式サイト)。
高校のときに親友に借りて読んだ『極東学園天国』がきっかけでハマりました。
彼女のアツいマンガは私には見事にツボで、次に読んだ『G戦場ヘヴンズドア』もまた素晴らしく、すっかりファンになりました。
今でも『西尾維新クロニクル』というムックの、日本橋が挿絵を描いているページ(p118)のゲラをクリアケースの一番外側に入れています。
で、その日本橋ヨヲコの最新作がイブニング連載の『少女ファイト』。
ついに単行本が出たので即購入してきました。
日本橋のようなアツい作家なら、スポーツモノを描いたら絶対おもしろいと思っていたところにこの作品です。
日本橋自身もバレーをやっていたらしく、まさに満を持してといったところ。
内容の方も、アツい展開を予感させる要素がいたるところにちりばめられています。
キャラクターが深いのは日本橋マンガの特徴ですが、特に本作では今後小田切がどのような役回りを演じることになるのかが楽しみですね。
今のところただの脇役ですが、のちのち重要な役割を担うのは間違いないでしょう。
『G戦場ヘヴンズドア』ともあからさまにつながっていますが、ここもどのように料理するのやら。
しかし、やはり一番の見所は日本橋一流のセリフ回しです。
本作でものっけからキています。
「丁寧に生きろ この花のようにな」(fight.4)
「ハハ…… スゲーなこいつら… 優勝したのにぴくりとも笑わねーや……」(fight.5)
「兄貴が本当に欲しいものだけは 絶対奪わない」(fight.7)
日本橋を読んでも感じられない大人にだけは、なりたくないです。
- 作者: 日本橋ヨヲコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/07/21
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- 作者: 日本橋ヨヲコ
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- 作者: 日本橋ヨヲコ
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就活記録1
就活と卒論が一段落したので、ひっそりと就活履歴でも書いておきます。
あんまり覚えてないので、手帳を見ながら。
- 9月頃
サークルで、たまたまいらしていた編集者のOBに話を聞く。
当時は意識も低く、たいした受け答えができませんでした。
OBにもやや失望されたような感じを受け、焦る。
- 11月頃
小学館、集英社、講談社の大手三社(以後、小集講)の就活サイトがオープン。
プレエントリー。
あ、確か小学館はプレエンし忘れてたんだった。
講のセミナーに出席。
学芸やりてー、とか思う。
具体的には講談社現代新書。
まだまだ、就活は前哨戦です。
こっちも遊び半分というかミーハー気分。
俺って就活中だぜ、みたいなキモチワルイ自意識で得意になってました。
それからしばらく動きはなし。
そして年が明けました。
- 1月
11日とかそのへんにいろんな出版社の求人情報を確認。
その時点で福音館*1のプレエンが締め切られているのを知る。
情報戦で大きく出遅れているのを痛感。
以後、2chの就活板、出版スレに常駐。
これは本当に役に立ちました。
就活する人は2ch必須です。
みん就*2は情報少ないし、馴れ合い過ぎでまったく役に立たない。
みん就で出た役に立つ情報はほぼタイムラグなしでスレにはられるので、心配はいりません。
16-18日くらいで、小のES配布。
集や講はESダウンロード配布なのに、小は取りに行くか郵送請求。
取りに行きました。
表紙がドラえもんで、ちょっぴり和み。
下旬は最初のES締め切りである小の締め切り(2/7)へ向けて四苦八苦してましたとさ。
続く。
*1:初任給42万
*2:みんなの就職活動日記という超メジャーな就職情報掲示板
戯言名字
某mixiに書いた日記からの転載です。
こちらの方がふさわしいような気がしてきましたので。
マイミクさんの日記にあった名字検索。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~suzakihp/index40.html
自分の本名で検索してみると、8位でした。
まあそんなもんでしょ。
別に面白くもなんともありません。
で、珍しい名字といえば戯言シリーズの登場人物です。
思いつくものから検索してみました。
葵井(巫女子):0世帯
零崎(人識):0世帯
哀川(潤):0世帯
想影(真心):0世帯
闇口(崩子):0世帯
石凪(萌太):0世帯
玖渚(友):0世帯
班田(玲):0世帯
佐代野(弥生):0世帯
姫菜(真姫):0世帯
逆木(深夜):0世帯
鈴無(音々):0世帯
檻神(ノア):0世帯
斜道(卿壱郎):0世帯
木賀峰(約):0世帯
匂宮(出夢):0世帯
七々見(奈波):0世帯
無桐(伊織):0世帯
早蕨(薙真):0世帯
兎吊木(垓輔):0世帯
梧轟(正誤):0世帯
棟冬(六月):0世帯
撫桐(伯楽):0世帯
綾南(豹):0世帯
式岸(軋騎):0世帯
滋賀井(統乃):0世帯
架城(明楽):0世帯
古槍(頭巾):0世帯
時宮(時刻):0世帯
澪標(深空):0世帯
奇野(頼知):0世帯
形梨(らぶみ):0世帯
霞丘(道児):0世帯
斑鳩(数一):1世帯
紫木(一姫):1世帯(*1)
貴宮(むいみ):3世帯(*2)
一里塚(木の実):7世帯
絵本(園木):10世帯
隼(荒唐丸):14世帯
右下(るれろ):18世帯
宇瀬(美幸):19世帯
日中(涼):49世帯(*3)
赤神(イリヤ):61世帯
円(朽葉):72世帯
#宴(九段)は検索不能でした。
100世帯未満のものは以上。
一応、フルネームが出ている人は網羅したつもりです。
つまり、これ以外の名字は全部100世帯以上ありました。
その他殺し名では、
墓森:0世帯
天吹:4世帯(*4)
薄野:10世帯
呪い名では、
罪口:0世帯
拭森:0世帯
死吹:0世帯
咎凪:0世帯
四神一鏡では、
謂神:0世帯
絵鏡:0世帯
氏神:11世帯
玖渚機関では、
壱外〜玖渚までひとつもなし
といったところですね。
個人的には、「右下」さんが本当にいることにびっくり。
なお、上記サイトのデータの妥当性については検証していません。
あしからず。
(*1)読みは「しき」のみ
(*2)読みは「たかみや」のみ
(*3)読みは「ひなか」のみ
(*4)読みは「あまぶき」のみ
バスジャック
『となり町戦争』の三崎亜記の短編集です。
『となり町戦争』については↓に書いています。
http://d.hatena.ne.jp/tsuki-to/20050720/1129643298
短編集ということで、それぞれについて。
- 「二階扉をつけてください」
個人的には一番好きかも。
発想も展開も、なかなか面白いです。
斬新な切り口から読み解くとしたら、ナショナリズム批判。
詳述は避けますが、こう読むとなかなか興味深いですよ。
- 「しあわせな光」
ハートウォーミングなお話。
ロマンチックですこと。
こういう救いのあるお話は、なかなか好きです。
- 「二人の記憶」
これもなかなかに面白いです。
すれ違うように思える二人。
それでもつながっている二人。
恋人たちは、こんなにも強い。
- 「バスジャック」
表題作です。
長さも適当、内容も順当。
面白いのですけど、それほど強い印象を与えるものではないですね。
読書会のテーマとなって深く語る機会があったのですが、その議論でけっこう深まりました。
個人的にはイスラム原理主義に対する眼差しを読み取りました。
もちろん強引ではありますが、こういう読み方も面白いです。
まあ、普通に読むならば、主観の危うさに対する警鐘といったところでしょうか。
- 「雨降る夜に」
わずか5ページの短編。
まだあまりゆっくりと深められていないのですが、何か深い仕掛けがありそうです。
立場を変えてみたり擬人化を疑ってみたりすると何か出てくるかも。
- 「動物園」
そこそこ長い作品です。
文化受容、あるいは人類学者のフィールドへの受容みたいにとらえてみると、個人的には面白くなります。
安易なのはいけません。
フィールドに入ったら、ギアツの言う「厚い記述」を心がけねば。
- 「送りの夏」
ここまでくると、中編ですね。
長さがある分、話もしっかりしています。
面白いです。
青春小説としての性格も帯びています。
少女の経験するひと夏の通過儀礼。
女の子はこうして綺麗になっていくのかなあ。
総評として、なかなかよくできている短編集だと思います。
感動的、というほどではないですが、買って損はないのではないでしょうか。
隠された意図を探り取る余地はたくさんありますし、読めば読むほど深められると思いますよ。
- 作者: 三崎亜記
- 出版社/メーカー: 集英社
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