Twelve Y.O.

『川の深さは』に酷似。
戦う少年少女。
怠惰で死んだような毎日から、真に生きることに目覚めた中年。
自衛隊。日米関係。
そもそも、設定が共通。

けど、『もののけ姫』にも似てた。
「生きろ」とか。
もののけ姫』との比較の観点から構造分析したらもっといろいろ分かると思う。
レヴィ=ストロース、あるいはロードあたりの手法を参考に。
手法だけね。
神話と違って自己反省を内在する文章だろうから「具体の科学」にはなりえないだろうし。

サブキャラが『川の深さは』よりよく作りこまれていると思った。
これを経て、上巻丸々設定を説明する序章だという『亡国のイージス』につながるわけですね。
『イージス』は上巻しか読んでないけど。
下巻も読まなきゃ。

福井は、自衛隊しか引き出しないのかなあ。(ターンA除く)
SFでもなんでも、ここらへんでひとつ自衛隊を出さない小説が必要だと思う。
飽きられるよ。

Twelve Y.O. (講談社文庫)

Twelve Y.O. (講談社文庫)