猫アルク論

Re・ACT 猫アルク」の検索で飛んでくる人が多いようです。
ぜんぜんそんなページじゃないのになぁ。
じゃあちょっと意地悪じゃないですけど、それにちなんで猫アルクについて考えてみちゃったりしてみましょう。
あ、その前に。対猫アルク戦って必勝法ありますよ。
載せておきますが、ネタバレっぽいので白文字で。
目を凝らしたり、反転したら見えます。
↓↓猫アルク必勝法↓↓
しゃがみながら弱連打。以上。パーフェクトで勝てます。
↑↑       ↑↑

で、猫アルク論ですが。
猫アルクというキャラは同人サークル(当時)TYPE-MOONのゲームである『月姫』のメインヒロイン、アルクェイド・ブリュンスタッド(Arcueid Brunstad)をデフォルメキャラ化したものです。
ちなみにアルクェイドはおそらくドイツ語圏出身(名前もそうですし、メルブラの技名がドイツ語)です。
さらに言うと、ブリュンスタッドという発音ならおそらくuはウムラウト(¨)がつきます。
ええ、本筋には何の関係もありません。私、二外がドイツ語なもので。

猫アルクは、『月姫』のおまけコーナーである『知得留先生の授業』で出てきます。
すなわち、猫アルクTYPE-MOONによってオフィシャルに作られたキャラであり、いわば自パロ的存在です。

外見は、アルクェイドを二頭身化(二〜四頭身で可変のようですが)して猫耳・猫しっぽをつけたあと、おもいっきり猫っぽい目をつけた感じです。TYPE-MOONの同人の方のサイトに行けばトップに大量にいますので、わからない人は見てみてください。
性格的には、アルクェイドのいたずらっ子っぽい部分だけを取り出して強化した感じですかね。毒吐きまくりです。
他に特徴としては、たまにロケット化して垂直に飛んでいくことが挙げられます。
飛行機のようにではなくロケットのように飛ぶところはミサイルを連想させ、それがまた猫アルクというキャラの一側面を表しているようにも思えますね。

また、『月姫』中の描写から判断するに、猫アルクはほぼアルクェイド本人と同一ととってもよいようです。
シエル(知得留先生)との掛け合いがそれを示しています。
月姫』のファンディスクである『歌月十夜』にはアルクェイドが頭身を保ったまま顔だけ猫アルクになるイベントCG(いわゆるクロスカウンターのイベント)が存在するということも、それを裏付けると言ってよいでしょう。

アルクェイドの別人格としては吸血衝動に駆られたアルクェイド(通称ワルクェイド)が挙げられますが、ワルクェイド猫アルクの相違点はどこにあるのでしょうか。
それは愛!ラヴ!リーベです。
TYPE-MOON第四回人気投票において、ワルクェイドは93位。わずか4point。
それに対して猫アルクはなんと13位、1211pointも獲得しています。
また、TYPE-MOONのHPに出現する頻度も段違いです。
というかワルクェイドは出てきたことありません。(多分)
これはスタッフからもファンからも愛されている証と言えるでしょう。

しかしこれは各々の役割の違いと言うこともできるかもしれません。
マスコット的存在である猫アルクと敵役であるワルクェイドでは前者の方が人気が出て当然です。
TYPE-MOONには他にマスコットキャラが存在しないため、マスコットキャラ同士による比較はできませんので、マスコットキャラと敵役の重要性についての比較をしてみましょう。

言うまでもなく、本編において敵役は必須です。
これがないと話がまったく違ってしまいます。
その意味でワルクェイドは不可欠の存在ということができるでしょう。
ではマスコットキャラはどうでしょうか。
マスコットキャラは当然ながら必須ではない。
確かにいた方がいいでしょうけど、敵役ほどには重要でないのが本当のところでしょう。
とすると、猫アルクは露出がいくら多くても、しょせんワルクェイド以下の存在ということになります。
ワルクェイド以下でシキ以下でネロ以下です。

が。
果たして猫アルクはただのマスコットキャラでしょうか。
否。それは違います。
MELTY BLOOD Re・ACT』において猫アルクは中ボス的位置づけを得ています。
これはワルクェイドよりも格上です。
第七聖典武装のシエルと同格です。
すげえ。猫アルクはヒロインか。

しかし、『MELTY BLOOD Re・ACT』を考察の根拠にしてよいのかどうかは正直迷うところではあります。
確かにTYPE-MOONも関わってはいるのでしょう。
しかし、それはほとんど『MELTY BLOOD』のパートではないでしょうか。
MELTY BLOOD』を考察材料にすることが可能なのは疑う余地もありません。
ですが『Re・ACT』の方はもうほぼ渡辺製作所の独力のような気がしますし、そうなると『Re・ACT』は「公認を受けた同人ゲーム」という位置づけになり、「有×志貴」みたいな普通の同人誌と同じになります。
それはもはや参考資料にはならないでしょう。

結局のところ、『Re・ACT』を考慮した場合の猫アルクは超すごいキャラ、考慮しない場合は人気マスコットキャラどまりということになりますね。

もちろん、かのTYPE-MOONのマスコットキャラであることがそれだけでどれほどすごいことかは言うまでもないですけどね。